委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
 “赤ん坊”って、赤ちゃんの事だよね? そう言えば、悠斗もそう呼んでたけど……


「その……流れたのか?」


 相原君は深刻な顔をして言い、私はコクッと頷いた。そう。私の……ううん、悠斗と私の赤ちゃんは、流れてしまった。あの日、学校の帰りに。

 でも、なんで相原君が、それを……!?


「ごめんな?」

「え?」


 相原君は、目に涙を浮かべて私を見つめた。そして、私を強く抱きしめた。


「辛かったよな? 一人で心細かったよな? それなのに俺は側にいてやれなくて、本当にごめんな?」

「あの、相原君……」


 私はわけがわからなく、パニックになっていると、私を抱きしめる相原君の腕の力が突然緩み、彼の体が傾いた。


「相原君!」


 なんとか私は相原君の体を支えたのだけど、彼は蒼い顔をして目を閉じていた。やはり歩いたりするのは、まだ無理だったのだと思う。


「横になろう。ね?」


 私は相原君の体を支え、なんとかベッドに彼を横たえる事が出来た。


「玲奈、俺に愛想が尽きたか?」

「ううん、そんな事ないよ」

「そうか、よかった。玲奈、愛してるよ」

「わ、私も……」


 相原君は、私の手を握ってニコッと微笑み、すぐに眠りに落ちていった。そんな彼を、私はただ見つめるばかりだった。頭の中を、疑問符だらけにして……

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