委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
「一年前も、お兄ちゃんはバイクで事故ったんです。何を急いでたのかわかりませんけど、スピードの出し過ぎで、横から出てきた車にぶつかったんです」

「えっ? ……それは、いつですか?」

「えっと、夏休みの直前だったから、たぶん……」

「…………!」


 あの日だ。真琴さんが告げた日は、私のお腹が痛くなり、赤ちゃんが死んだあの日だった。という事は……

 悠斗は私からのメールを見て、それで慌てて事故に遭ってしまったんだ。私が彼に、あんなメールを送ったばっかりに……


「ちなみに今回もあの時と状況がそっくりで、事故った場所までほとんど同じなんですよ」

「えっ?」


 じゃあ相原君、というか悠斗は、今度も私に会いに来ようとして、事故に遭ったの?


「玲奈さん、大丈夫?」

「えっ? あ、はい、大丈夫です」


 私は知らぬ間に涙を流していたらしい。もはや必要のない眼鏡なんかは外し、ハンカチで目頭を押さえた。

 悠斗に起きた不幸な出来事は、すべて私のせいだったんだ……

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