委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
「話を続けてもいいですか?」
「はい。お願いします」
「一年前の事故で、お兄ちゃんは記憶を失ったんです。と言っても全部ではなく、身近な人と、高校に入った頃からの記憶を……」
「そうなんですか……」
記憶喪失って、本当にあるんだなあ。あ、でも、待って。それじゃ、あれは……
「でも、私は悠斗さんからメールをもらってますよ。事故に遭った日から、数日後に」
「えっ? どんなメール?」
「急にアメリカへ留学する事になった、って……」
私は話しながら、あのメールが全くの嘘だったという事に気が付いた。もっと早く気付くべきだったのだけど。
それと同時に、あのメールを私に送ったのは、目の前にいる真琴さんではないかと思った。だって真琴さんは、相原君のスマホで二度も私に電話してきたから……
「そんな目で見ないでください。わたしじゃないですから……」
「そうなんですか。だったら、誰なんですか? 悠斗さんではないですよね?」
「たぶん、お母さんです」
「えっ……」
私はとっさに思い描いた。あのマンションでお会いした、相原君……じゃなかった、悠斗のお母さんを。同じ女性として密かに尊敬している、あの方を……
「はい。お願いします」
「一年前の事故で、お兄ちゃんは記憶を失ったんです。と言っても全部ではなく、身近な人と、高校に入った頃からの記憶を……」
「そうなんですか……」
記憶喪失って、本当にあるんだなあ。あ、でも、待って。それじゃ、あれは……
「でも、私は悠斗さんからメールをもらってますよ。事故に遭った日から、数日後に」
「えっ? どんなメール?」
「急にアメリカへ留学する事になった、って……」
私は話しながら、あのメールが全くの嘘だったという事に気が付いた。もっと早く気付くべきだったのだけど。
それと同時に、あのメールを私に送ったのは、目の前にいる真琴さんではないかと思った。だって真琴さんは、相原君のスマホで二度も私に電話してきたから……
「そんな目で見ないでください。わたしじゃないですから……」
「そうなんですか。だったら、誰なんですか? 悠斗さんではないですよね?」
「たぶん、お母さんです」
「えっ……」
私はとっさに思い描いた。あのマンションでお会いした、相原君……じゃなかった、悠斗のお母さんを。同じ女性として密かに尊敬している、あの方を……