LOVE or DIE *恋愛短編集*
*
まあとにかく、話してみてくれよ、と悠太の母に送り出され、彩萌は悠太の部屋へ向かった。
ドアをノックしても、返事は返ってこない。
「悠太?私、彩萌だけど―――」
しばらく待っているともぞもぞと部屋の中で動く気配がして、扉は小さく開いた。
「元気?」
彼は無言でドアを大きく開け、そのままベッドに戻っていった。
部屋着のままで、髪はぼさぼさだった。
ドアを大きく開いてくれたのは入室の許可だと判断し、中へ入る。
しっかり扉を閉めてから、ベッドに寄りかかるように腰を下ろした。
「みんな、心配してるよ」
【みんな】とは、悠太のクラスメイトや、バスケ部の仲間たちだ。
いつも一緒にいる2人は特に気に病んでいるようだった。
「ねえ―――・・・」
悠太の母から聞いた話を思い返す。
春ごろから何かが起こっていたのだ。
それは―――
「もしかして・・・【フリージア】・・・」
彩萌が呟いたその言葉に、悠太は弾かれたように飛び起きた。
まあとにかく、話してみてくれよ、と悠太の母に送り出され、彩萌は悠太の部屋へ向かった。
ドアをノックしても、返事は返ってこない。
「悠太?私、彩萌だけど―――」
しばらく待っているともぞもぞと部屋の中で動く気配がして、扉は小さく開いた。
「元気?」
彼は無言でドアを大きく開け、そのままベッドに戻っていった。
部屋着のままで、髪はぼさぼさだった。
ドアを大きく開いてくれたのは入室の許可だと判断し、中へ入る。
しっかり扉を閉めてから、ベッドに寄りかかるように腰を下ろした。
「みんな、心配してるよ」
【みんな】とは、悠太のクラスメイトや、バスケ部の仲間たちだ。
いつも一緒にいる2人は特に気に病んでいるようだった。
「ねえ―――・・・」
悠太の母から聞いた話を思い返す。
春ごろから何かが起こっていたのだ。
それは―――
「もしかして・・・【フリージア】・・・」
彩萌が呟いたその言葉に、悠太は弾かれたように飛び起きた。