Fake love(1)～社長とヒミツの結婚契約書～

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パーティの当日、私は美容院で髪を緩く結い上げてドレスに似合う髪型にセットした。


私は神楽坂家の送迎車で怜の邸宅に向かった。


初めて、足を踏み入れる田園調布の怜の邸宅。


高い塀と広い芝生の庭の向うにモダンな豪邸がでんと建っていた。



「いらっしゃい…」


「神楽坂会長、今日は私と怜様の為にこのようなパーティを開催して頂き、ありがとうございます」

怜の考えてくれた台詞をそのまま、丸暗記してエントランスで出迎えてくれた一子会長にお礼を言った。