Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
連絡はつかず、刻一刻とパーティの時刻は迫ってくる。


――――どうすればいいの?


客間の窓を叩く音。


「!?」


窓の外を見ると、瀬川さんの姿が見えた。

「瀬川さん…」


私は窓の鍵を開けて、瀬川さんを招き入れる。


「既に怜様も邸宅に到着されています…ワケありで窓からの入室となりました…申し訳ない…」


「会長…私の為にドレスを選んでくれたのはいいんですが…」


「ボロボロで着れないでしょ?」


< 151 / 355 >

この作品をシェア

pagetop