Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
瀬川さんは肩に提げていたボストンバックのチャックを開いて私のウエディングドレスを取り出した。
「紗月様貴方はこれを着て下さい…」
「これは…」
「今朝、怜様からお預かりしました」
怜は最初から、会長の仕打ちを予感していたかのように気転を利かせていた。
「すべて…想定範囲です。亡くなられた怜様のお母様も同じような目に遇ったコトがあって…」
「そうなんですか…」
「俺はパーティの時間まで…使用人室で待機しています…」
「紗月様貴方はこれを着て下さい…」
「これは…」
「今朝、怜様からお預かりしました」
怜は最初から、会長の仕打ちを予感していたかのように気転を利かせていた。
「すべて…想定範囲です。亡くなられた怜様のお母様も同じような目に遇ったコトがあって…」
「そうなんですか…」
「俺はパーティの時間まで…使用人室で待機しています…」