Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
一晩考えると言って…その場は逃げきったが…


ここまで…性急とはーーー・・・


「でも、瀬川さんもご存知でしょ?今日はゼロのつく日で、猫の手も借りたいぐらい…忙しいコトを」


「現場はそうでも…本社は全く関係ありません…」


「社長秘書の瀬川さんに向かって失礼だよ。角南さん」


私は小宮店長の叱責を受けた。


「社長が貴方を待ってます。行きますよ!!」


「・・・」


目の前には瀬川さん、後方には小宮店長に挟まれて逃げ場はなかった。私は観念して、更衣室で私服に着替えて、瀬川さんの後を付いて行った。




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