Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「手を出さない方がいいのか?」


「…不必要には触れないで欲しいと言うか…」


怜様は足を組み換えて、私の肩を抱いて来る。


「触るなと言われても、俺の方が契約上…立場は上。君は俺に買われるんだ。君は俺にとって、都合いい存在でなければいけない」



「・・・」



「俺を不快にさせるのは契約違反」



怜様は私の髪を指先に絡めて弄ぶ。私は契約書にサインとした時から、彼の圧倒的な力に支配されたんだ。







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