Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
忘れたい過去であるが、この世に生まれて来るはず命を葬り去ったのは事実。


私はその事実を受け止めていかなければいけない。


どんな理由であれ、二人の命を奪ってしまった。


「怜には感謝しないと」



「えっ!?」



「…思い出したくはないけど、これは私の罪だもん」



でも、この罪をどう償えばいいのか判らない。



「ヨットハーバー見えて来た・・・」



ヨットハーバーに到着したが、地平線の向うは厚い入道雲が覆い始めていた。

久し振りに海を眺めようと思ったのに、残念だ。



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