Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
あの時は、瀬川の言葉に首を傾げたが…


今日、瀬川の言葉の意味が判った。



――――――紗月は同じ男の子供を2度中絶していた・・・



一瞬、俺の見ていた未来に大きな暗幕がかかった。


紗月は沈黙する俺を連れて、話が出来る奥の休憩スペースのベンチで詳しい事情を説明してくれた。


彼女は思い出したくない過去を振り返り、淡々と話す。


俺は何も知らず、無神経に彼女の心の傷をえぐっていた。









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