嫌われ者に恋をしました

 雪菜はすぐ電話に出た。

『はいっ』

「大丈夫か?」

『はいっ、大丈夫です』

「どこにいる?今、雪菜の家まで来たんだ」

『えっと、近くのコンビニです』

「どこ?すぐに行く」

 急いで部屋を出て車に戻ると、言われたコンビニの位置をナビで確認した。そのコンビニは本当に目と鼻の先だった。

 駐車場に車を停めると、眩しいくらい明るいコンビニのレジ付近に雪菜の姿が見えた。客は雪菜以外誰もいないようだった。

 隼人はコンビニに入ると、安堵と焦りが混ざったような気持ちで雪菜に駆け寄り、その細い肩を掴んだ。

「雪菜!」

「……か、課長?」

「ごめん、遅くなって。本当に大丈夫か?何もされなかったか?怪我、ないか?」

「はい、……大丈夫です。ありがとうございます」

 嬉しそうに見上げる雪菜を見て、隼人はホッとため息をついた。

「本当に良かった……」

「……怖かった、です」

 そう言うと雪菜はうつむいて、肩を掴んだ隼人の手にそっと触れた。
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