嫌われ者に恋をしました
土産を手に、歩いてコンビニに向かった。店主がいてくれればいいんだが。
店は客が数名いたものの慌ただしさはなく、ずいぶんと落ち着いた様子だった。中に入るとレジに小太りの店主がいて隼人はほっとした。
「こんにちは」
「あ、アンタ昨日の!」
「昨日はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。ありがとうございました」
そう言って雪菜が頭を下げた。
「昨日は本当にありがとうございました。大変お世話になりまして。これ、お口に合うと良いのですが」
そう言って隼人が土産の箱を差し出すと、店主は「ありゃあ、悪いね」と言った後、奥に向かって大声で「かあちゃーん」と言った。
すると店の奥からひょこっと「かあちゃん」が顔を出した。
「あらあら、昨日の」
そう言うとかあちゃんはパタパタと走り寄ってきた。
「これ、貰っちまったよ」
「あっらー、そんな、気にしなくてもいいのにねえ」
「いえ、気持ちですから」
「そうなの?じゃあ、みんなでいただくことにしましょうか?ありがとうねえ」
かあちゃんはニコニコして箱を受け取った。
そうか、コンビニだからバイトも何人かいるんだ。大きな缶入りにして良かった。