嫌われ者に恋をしました
「最近の若いのにしてはできてるねえ、アンタ二十代だろ?」
「あ、いえ」
「ええ!違うのかい?兄ちゃん、わけえな」
だから普段の格好は嫌なんだ。どうしても若く見られる。まあ別にいいけど、舐められることが多いからあまり面白くはない。
「お世話になった上にこんなことを言って本当に不躾なのですが、実は店長さんにお願いがありまして」
「なんだい?」
「昨日の防犯カメラの映像ってとっておけるんでしょうか?」
「防犯カメラ?ああ、昨日お嬢ちゃんを追っかけてきたあの男の映像ってことかい?」
「はい。証拠としてとっておけないかと思いまして」
隼人がそう言うと雪菜はそっとシャツの端を握ってきた。どういう意味合いで握ってきたんだろう。やっぱり嫌なのかもしれない。
「どうだろうなー」
店主は腕を組んでうーん、と唸ってから大声で「エージ!おい、エージ」と誰かを呼んだ。