嫌われ者に恋をしました
雪菜が身支度を整えてリビングに行くと隼人はソファに座ってテレビを見ていた。
「腹減ったね」
「はい」
「食べに行く?なんか作る?」
「作りましょうか?材料は何かありますか?」
隼人と一緒に台所に行くと、たくさん食材が置いてあった。予想はしていたが、けっこう自分で作るんだ、と思った。
「作るんなら手軽なのはやっぱりパスタかな」
「そうですね」
「じゃあ作ってあげるよ」
「えっ?いいんですか?」
「この間作ってもらったし」
「はあ……」
男の人に料理を作ってもらうなんて、初めてだったし想像できなかった。
「作るって言っても本当に簡単な物だよ。何でもいい?嫌いな物とかある?」
「いえ、特にはありません」
「了解。じゃあテレビでも見て待っててよ」
「……はい」
そう言われても落ち着かない。一度ソファに座ったものの、結局立ち上がって台所をのぞいた。
「何か手伝わなくてもいいですか?」
「気になるの?手伝うってもらうほどのことはないんだけど。でも一緒に作ろうか」
「はい」
雪菜は一緒に作るという響きが嬉しくて、隼人のそばに駆け寄った。