嫌われ者に恋をしました

 隼人はトマト缶と冷凍の魚介を使ってパスタを作っていた。ホールトマトをフライパンでザクザクと崩して魚介を豪快に入れている。

 やっぱり料理をしている姿もかっこいい。つい見蕩れてぼーっとしてしまった。

「じゃ、これ混ぜといて」

「あ、はい」

 隼人はパスタの茹で加減を確認すると、「あとは俺がやるよ」と言って茹で上がったパスタとソースを、フライパンを返して器用に混ぜていた。

 雪菜がじっと見蕩れていると、隼人が「どうしたの?」と聞いてきた

「かっこいいです」

「これが?」

「はい」

「そんなに持ち上げたら、夜、大変だよ」

「えっ……?」

 隼人はクスッと笑ってパスタを皿に盛り付けた。

「この間パスタ作ってもらったからってわけでもないんだけどね。雪菜、パスタ好きみたいだし」

 言われてみたら、確かによくパスタを食べていたかもしれない。隼人が料理を作ってくれたことも、そんな風に自分を見てくれていたことも雪菜は嬉しくてたまらなかった。

「隼人さんが作ってくれたお料理なんて、すごく嬉しいです」

「じゃあ、食べよ」

「はい」
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