嫌われ者に恋をしました

 その後、一通り景色を見て、今度は観覧車に乗る約束をして下に降りると、食事をして帰路についた。

「雪菜の荷物も置いてあるし、俺も着替えくらいは持って行きたいから、一度俺の家に寄ってから雪菜の家に行こう」

 運転しながらそう言う隼人は、心なしか楽しそうに見えた。

 そして家に着いた途端、隼人は鼻歌でも歌いそうなくらいご機嫌で準備を始めた。雪菜は何がそんなに楽しみなのか理由を聞きたくなったが、楽しそうな隼人がかわいく思えて、そっとしておくことにした。

「荷物、それだけですか?」

 隼人の荷物の少なさに雪菜は驚いた。

「男なんてそんなに持って行く物ないからね」

「そうですか……」

「雪菜の荷物が大きすぎるんだよ」

「……それは確かに」

 隼人の荷物に比べて、自分の荷物の大きさはまるではりきって用意したみたいで、なんだか恥ずかしくなった。

「おかげでずっと一緒にいられたよ」

 雪菜の気持ちを汲み取ったように、隼人は微笑んで雪菜の頭を撫でた。
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