続*俺様王子とキケンな契約!?
「……え?」
目を開けると、あたしに覆いかぶさった神矢くんは怪訝そうな、だけどどこか飽きれたように笑っていた。
コツン、と頭に神矢くんのおでこを当てられる。
「準備できたっつー割には随分とガチガチだな?」
至近距離で神矢くんがそう笑う。
ボッと顔に火がついたように熱い。
「なぁ、聞いてんの?…何も言わないなら続きシちゃうけど」
耳元に唇を寄せた神矢くんは甘く低く囁く。
その際に、ワザと耳に唇を当てる。
「……っ」
ビクッと身体を震わすあたしに
神矢くんはフッと笑った。
「ブッ、それでよく準備できた、なんて言えたなお前。何、無理してんだよ」
「だっ、だって……取られたくなかったから……」
ん?、と首を傾げる神矢くん。
その言葉の理由に気づくと、ああ…と少しイタズラに笑った。
「お前さ、何か勘違いしてねぇか?」
「……え?」
か、勘違い…?