続*俺様王子とキケンな契約!?
でも、待って。
一つ胸に引っかかる。
「…ねぇ、ジュエリーショップに行ったっていうのは?」
横を向いて、神矢くんを見つめて言うと
神矢くんは驚いたような表情をした。
「は?何で知ってんの」
「慶樹くんが女の人といる神矢くんを見たって」
まじかよ…と神矢くんは呟いた。
何?何だか怪しい。
「どういうこと?」
「……今は言えねぇ」
「どうして?…もしかして援助交際?」
「ばっ、ちげーわ。…慶樹のヤツ覚えてろ」
神矢くんには珍しく、参ったようにため息をついた。
「芽衣後ろ向いて」
「……え?どうして…」
いいから、とあたしが後ろを向くように促した。