悪夢の少女

…こいつがバカでよかった…

あんな不自然な言い方をしてしまったのに

全然気にしているような様子を見せていないこいつは

本物のバカなのか…

それとも気づいてないふりをしているだけなのか…

…いや、絶対気づいてないな

能天気に鼻歌を歌いながら床の掃除をしているあいつを見て私はそう確信した。

「もう!!!ボーッとしてないで早く手伝ってよ!!!」

瑠李の声で我に返る。

「…あ。ごめん。」

「ほら、雑巾。」

ービチャ
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