悪夢の少女
「…私がアバディニア家の一員なら…
足りないところが幾つか、ある。
一つ目はアバディニア家に代々伝わる伝説の指輪を、
私は持っていないということ。
もう一つは、おでこの模様が他の人とは違うということ。
それについて、詳しく教えてほしい。」
お父さんは少し間を明けてから、
ゆっくりと口を開いた。
「伝説の指輪は…
昔、お母さんがお前に渡したはずだ。
ルリのお気に入りの指輪。
あ、それ。
今もちゃんと指につけてるじゃないか。
それが伝説の指輪だ。」
…え…
昔お母さんから貰った…
唯一の宝物が…
アバディニア家の伝説の指輪…
だったのか…