モテるんは俺の趣味やっ!
「あ。電灯ついた」





「ほんまや。いつの間にか、だいぶん暗なっとるな」






頭上の街灯が点灯して、蛍光灯が青白い光を放っている。




向こうを見ると、楽しそうにバーベキューをしているみんなの顔が、薄暗い中で火に照らされてオレンジ色に光っていた。







「なぁ、ミサキ」







呼ばれて、あたしは「ん?」と目を向ける。





風が吹いて、たっちゃんの髪がふわふわと揺れていた。







「俺、ジュース飲みたなってきた。


コンビニ行くん付き合うてや」






「ジュース? お子ちゃまやなぁ。


ま、ええけど。行こか」






「西門とこのコンビニがええねんけど」






「はぁ? なんでやねん、遠いわ。


そこの生協でええやん」






「だって、生協て、ぶどう100パーのジュース売ってへんねんもん!」






「ええやん、100パーやなくても!」






「いややー! 俺は100パーのぶどうジュースが飲みたいんや!」






「………ったく、わがままなやっちゃな!!」







あたしはしぶしぶ、歩いて15分くらいかかる西門の外にあるコンビニへ行くことを了承する。






たっちゃんが立ち上がろうと身を起こすと、子猫はぴょんと飛び降りて、そのまま茂みの中へと駆け去っていった。





たっちゃんは名残惜しそうに手を振って見送る。






「ばいばい、たっちゃん2号!」





「勝手に妙な名前つけんなや、あの子がかわいそうやわ」





「いーや、あいつら喜んどる」





「そら妄想やわ」





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