モテるんは俺の趣味やっ!
ほんの一分くらいで、たっちゃんが満足げにぶどうジュースを抱えて戻ってきた。







「ぶどう100パーあったんやな、おめでとお」






「おおきに、ミサキのおかげや。


ほい、これはお礼な」






「え、なんやの?」







たっちゃんがポケットから何かを取り出して、あたしのほうに突き出してきた。





勢いに圧されて受け取ると、かさり、と軽い音。






街灯の明かりに照らすようにして見てみると。







「………あ、ミルキーやん」







赤いパッケージの表面で、ペコちゃんが嬉しそうに微笑んでいた。





たっちゃんを見ると、同じように嬉しそうに微笑んでいる。







「ミサキ、昔ミルキー好きやった、て言っとったやろ?」






「………うん。よう覚えとったな。


その話したん、一年以上前ちゃう?」






「んー、なんか今、その赤い箱見たら、たまたま思い出してん」






「へぇ、そか。おおきに」







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