憂鬱なソネット
ーーーカラン、カランッ
「あわわわわ」
寅吉がばたばたと追いかけていったのは、指輪。
力づくではめようとしていたのを今度は無理に外そうとした反動で、弾け飛んでしまったのだ。
「あっ、あっ、待って待って」
追いかける寅吉をあざ笑うかのように、ヴァージンロードの上をころころと転がって行く結婚指輪。
みんなが言葉もなくその姿を目で追っていた。
最後には入り口の扉に当たり、ころん、と動きを止めた指輪を、寅吉がほっとしたようにつかまえた。
「あぁ、よかった………」
ヴァージンロードをぱたぱたと駆け戻ってくる寅吉。
「よし、もう一回チャレンジだ」
寅吉は気合を入れ直して、再びあたしの手をとったけど、やっぱり入らないものは入らない。
「あわわわわ」
寅吉がばたばたと追いかけていったのは、指輪。
力づくではめようとしていたのを今度は無理に外そうとした反動で、弾け飛んでしまったのだ。
「あっ、あっ、待って待って」
追いかける寅吉をあざ笑うかのように、ヴァージンロードの上をころころと転がって行く結婚指輪。
みんなが言葉もなくその姿を目で追っていた。
最後には入り口の扉に当たり、ころん、と動きを止めた指輪を、寅吉がほっとしたようにつかまえた。
「あぁ、よかった………」
ヴァージンロードをぱたぱたと駆け戻ってくる寅吉。
「よし、もう一回チャレンジだ」
寅吉は気合を入れ直して、再びあたしの手をとったけど、やっぱり入らないものは入らない。