この思いを迷宮に捧ぐ
「どうしてベッドを取り替えるのは嫌なの?」

ふと、思い出して問い直す。

いくら貧しい国だとは言え、翠が心地悪いと言えば、ベッドくらい別のものを用意してくれるだろう。

「寝れないほどじゃない」

確かに翠は寝付きがいいらしく、早寝早起きで健康そのものだ。


だけど、そうじゃなくて。

「あなた、何でもそうでしょう?どうして?」

千砂は思う。翠はいろんな物事に無頓着すぎると。

「は?何でもって何?」

翠が千砂を振り返る。
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