この思いを迷宮に捧ぐ

翠は、その顔を見て、やはり千砂自身も、元は違った性格や表情を、隠し持っているのだろうと思う。

「二人目の夫が必要?」

「必要ないわ。うんざりよ」

即答して、本当にうんざりした顔になる千砂。

「ひでー言い種。男全員もだけど、俺自身もなんか可哀想に思えてくるな」

男というものにうんざりしている、とも聞こえるし、一人目の夫で懲りた、とも聞こえるからだ。


「...男は嫌いなの」


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