この思いを迷宮に捧ぐ
「それに、あなた意外と社交的なの?母のおしゃべりは不愉快じゃなかった?」
翠が、千砂を笑っていたのはわかっているが、それ以外の場面にしても、母親を冷たくあしらっていた印象がなくて、千砂は意外だった。
「別に、前から嫌な印象はなかったけど。謀略とかマウントとか一切考えてなさそうで、いい人じゃね?」
「・・・そう。ならいいの」
翠の頭に、比較対象として、水の国の正妃が浮かんでいる気がして、千砂は少し理解ができた。
「でも、あんな性格なら、母上が即位したって良さそうだったのにな?」