この思いを迷宮に捧ぐ
それは、その可能性もあると言うことだ。
「まだ抱けない」
今度こそ、聞き間違いだと、千砂は信じこもうとした。
え、っと...。
無難な答えを探すのに、一向に見つからない。
「まだキスだけで、過呼吸になりそうなくらいのガキっぷりなんだ」
どう返事をしたものかわからず、沈黙する千砂をよそに、青英は続けた。
「兄貴もそこは慎重だろうが」
「…はい?」
今度こそ、千砂の脳は働きを止めた。