この思いを迷宮に捧ぐ

青英のため息混じりの言葉に、朱理がむっとするのがわかった。

「わからないから、ダメなところだったら拒否してって何度も言ってるでしょ」

あの青英にためらいなくものを言い返すだけでも驚きなのに、その内容。

「できねえって、言ってんだろ」

苛立って答える青英に、「意味がわからない!」と、怒る朱理。

千砂は、朱理にあんな可憐なねだり方をされれば、拒否などできないと言う青英の心情も理解することはできた。

互いにイライラしながら言い争っているのに、それも全部ラブシーンの続きにしか見えない。

「見せつけてくれるね」
ドキ。
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