この思いを迷宮に捧ぐ
「陛下ぁ―――!!」


そんなときに、階段の上から坡留の絶叫がびりびりとこだまして、千砂ははっと覚醒した。

自分の首を締め付けていた男の腕がびくりと、震えて緩んだのをきっかけに、千砂は坑道の壁に手を伸ばす。


「土の精霊よ。彼らに制裁を」


千砂が呟くと、ゴゴゴゴ…と深くから地鳴りが起こる。

ドン!!


やがて雷が落ちたかと錯覚するような音の後、悲鳴とともに、千砂の背後にいた人間はすべて奈落の底に落ちていった。




悲鳴が止み、地鳴りがおさまり、あたりが前よりも一層深い静寂に満たされた。

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