この思いを迷宮に捧ぐ

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「この子は、やはり無理をしますな」

当たり前のように同意を求められて、翠ははっとした。

「いくら体が健康でも、元の大人しく控えめな気質には辛い局面も多いことでしょう」

典医の皺だらけの手が、まるで自分の孫のように優しく、眠ったままの千砂の髪を撫でる。

「...どうしてやればいいのでしょうか」

どうしようもなくなって、翠は呟いた。

「できる限り、ストレスを避けるのがよいですがね...、国王になった以上は難しいでしょう。少し国政が落ち着いて、緊張が緩んだからこそ疲れが出ることもあるかもしれません。」
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