この思いを迷宮に捧ぐ
どんなに問題が山積みで、人を寄せ付けない迷宮のようなところであっても。
私はまだ、あそこでやるべきことがある。
「お願い...」
変な人、失礼な人、理解できない人だと思うし、腹立たしく思うこともあるけれど、裏のない性格にほっとすることもある。
自分が一人ぼっちではないのだと思うようになったのは、翠が二人の部屋を行き来するようになった頃からだ。
何の反応も見せない翠に、元々口数も多くない千砂はもうくっついて泣くしかなくなった。
はあ。