この思いを迷宮に捧ぐ
「あの人を好きなあなたを、それも含めて好きです」
坡留がはっきり言い切った。
「ええ!?」
当然、全く気付いてなかったらしい風汰はのけぞるほど驚いている。
坡留が緊張で強張った表情のまま、きゅっと唇を結んだ。
「色々...わからないな、え?何で?」
冗談や軽い気持ちではないらしいと悟ったら、風汰は見る間に真っ赤になった。
「何がわからないんですか?」
坡留は震えそうな手の指や声を抑えながら訊ねる。