吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜


南雲君をちらりと横目で見ると、どこか不安げな表情をしていた



...そんなに私と戦うのも嫌なのか、と思っていたらローズ先生が再び話し始める



「魅音さん早速だけど、闘技場に移動してちょうだい
すでに全校生徒達が観客席に集まってると思うわ」



…闘技場で魔法バトルをするのか



って……今日魔法バトルをするの?



そんなの聞いてない



「…今からですか?」



「えぇ、そうよ
あなた魔力は異常に高いけど…
魔法は果たして使いこなせるのかしらね?
ふふっ、楽しみだわ」



ローズ先生は、今の私がどれだけの魔法を使えるのか知りたいんだ



要するに…これは抜き打ちテスト




私が吸血鬼で普段魔法を使っていないことを知っているのにも関わらず、



いきなり魔法バトルをしろって…



…意地悪な先生だと思いながら、
Sクラスのメンバー達と闘技場に向かった




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