吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜


「...前座はそのくらいにして...?」



私が膨大な魔力を放ったことによって、
それを感じた観客席が静まり返る。



あらあらと、三木さんは私の魔力に動じずに言う。



「私があまりにも人気者過ぎて、嫉妬しちゃいましたの?沸点低いんですのね〜あなた」



ふっ、と嘲笑われた挙げ句、煽られるとは...



これだから人間は......嫌いなんだよ。




私は自分の右手のひらに爪を立てて、
拳を強く握る。




じわっと、拳の中に血が拡がり垂れ落ちていく。




「すぐに終わらせる…ブラッド・ソード」



その言葉が戦いの開始合図となった。

< 114 / 181 >

この作品をシェア

pagetop