吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜
「...前座はそのくらいにして...?」
私が膨大な魔力を放ったことによって、
それを感じた観客席が静まり返る。
あらあらと、三木さんは私の魔力に動じずに言う。
「私があまりにも人気者過ぎて、嫉妬しちゃいましたの?沸点低いんですのね〜あなた」
ふっ、と嘲笑われた挙げ句、煽られるとは...
これだから人間は......嫌いなんだよ。
私は自分の右手のひらに爪を立てて、
拳を強く握る。
じわっと、拳の中に血が拡がり垂れ落ちていく。
「すぐに終わらせる…ブラッド・ソード」
その言葉が戦いの開始合図となった。