吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜



「魅音さん、三木さんが反対側の入り口から来るわよ。」




ローズ先生がそう言ったと同時に、
観客席が一斉にざわつき始める




「三木さんが入場したわー!とっても可愛い//」




「舞い降りる天使、三木様ー!
今日もとっても可愛いです!!」




入り口の方に目を向けると、ショートカットで紫髪の背が低い女の子が見えてきた




「初めまして、私は三木と申しますの♪
以後お見知りおきを。」




ぺこりと一礼した彼女は観客席に向けて手をひらひらとさせて微笑んでいる。




「きゃー!三木様...っ!」


「私に手を振って下さったわ!」


「いいや、違う!俺にだろっ!!」



観客席から溢れる歓声の声の数々。



あまりに耳障りで耐えられなくなった私は叫ぶように魔力を放出する。



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