吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜
「やっぱり君も......っ!いや、何でもない」
私を見つめる南雲君の瞳はまるで裏切り者、と語っているようで胸がずきりと痛む
「違う。私は...「ついてくるなっ!!」
初めて聞く南雲君の怒声...いや、哀しい叫び
ふらふらと立ち上がった南雲君の後を追おうしたが、これ以上の深追いは出来なかった
私が...南雲君を傷つけてしまったから
「...どうしてこんな気持ちになるの」
今までこんなにも人間のことを考えたことなかったし、考える気にもならなかったのに
私はやり場のない思いを抱えながら、誰もいない図書室に立ち尽くすのであった