リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



「あぁ、スタッフはもう全員いないぞ。もう帰らせたから」


はぁっ⁉︎帰らせた⁉︎
一体何の権利があって?


「あのっ…じゃあどうするんですか?このお店の戸締りとか…」

「ん?戸締り?あぁ、大丈夫。キーも預かってるし、店内警備用のセキュリティーカードも持ってるから」


部長はそう言うと、有名な某セキュリティー会社のカードを上着の内ポケットから取り出し、私にチラッと見せてくる。


っていうかキーを預かってお店のセキュリティーカードまで持ってるなんて何者?

たくさんのハテナが次々に頭に浮かんだけれど、次の瞬間部長の一声でその意味は瞬時に理解できた。


「このダイニングバーは、うちのグループ会社の店舗なんだ。従兄弟がオーナーを務めてるから、今日のところはキーを預かることですぐに話がついたんだよ」


また従兄弟ですか……。

シャイニーにしてもそうだけど、この親族は一体どれだけ手広くやってるんだ。


「つーか、揺さぶっても全く起きやしないし、人の膝で大口は開けてるしヨダレは垂らすし…無理やり目を開いてみたって、起きる気配はなかったし」

「えっ…」

「目を覚ますまでずっと従業員を待たせるわけにもいかないし?かといって担いで帰るわけにもいかないだろう。誰もおまえの家もわからないって言うし」


呆れた様子でこちらを見る部長とバチっと目が合う。

聞いているだけで耳が痛くなることばかりで、穴があったら入りたいというのを私は初めて心から感じていた。


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