リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「それからなんだ、友樹のデブ嫌いが始まったのは」
「えっ?」
「多分、不摂生が原因で太ってる人を見ると、その人の向こうにいる、その人を大事に思っている人たちが見えるんじゃないかなって」
「その人の周りの人たちってことですか?」
「うん。だから、自分と同じような想いをしてほしくないんじゃないかな。高校の時も大学ん時も、デブがいたら痩せろ痩せろ!ってうるさかったし、近所のおじさんおばさんにも太ってる人いたら誰彼構わず言ったりしてたからさ。相当うざかったと思うよ」
青山さんはそう言うと何かを思い出すように笑った。
「でも、マジであまりにも言うから結構みんな不摂生な生活習慣を見直したりしてさ。あいつが言った人みんな、見事に痩せたりして。そしたらあいつ、嬉しそうな顔して俺のおかげだ、とか言って。だからなかなか治らないんだ、あいつのそういうとこ」
「…そうだったんですね」
「真琴ちゃんにも随分ひどいこと言ったんだよね?」
「…まぁ、言われました、ね」
思い出したくないけど、鮮明に思い出せてしまうくらい、あの時は傷ついた。
「それはあいつから聞いてたからさ。よく知りもしない相手に余計なこと言ってしまったかもって。結構気にしてたんだよ、あれでも」
「そうなんですか…」
「でも、真琴ちゃんが見違えるほど痩せて綺麗になっちゃったから、再会してびっくりしてたけどね」
確かに、驚いてたな。あの人。
「って、俺なにペラペラ喋ってんだ。今の話は内緒ね。絶対怒られるから、あいつに」
青山さんはそう言うと、バツが悪そうに苦笑いを浮かべた。