リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



そして、急に会いたくなった。

何故か部長に。今すぐ…会いたくなった。


「青山さん」

「ん?」

「部長にお礼を言ってきます」

「うん、行っておいで。たぶん部屋にいると思うし。俺は今夜デートなんだ、大阪の取り引き先の女の子と」

「ふふっ、相変わらずですね、青山さんは。じゃあ、いってきます」


私は青山さんにそう言うと、足早にパーティー会場をあとにした。

部長が逃げるわけでもないのに急いでエレベーターに乗り、閉まるボタンを連打していた。


だけどドアが閉まりかけたその時。

いきなりドアの真ん中に手のようなものが入ってきて。次の瞬間、エレベーターのドアが開いた。



「セーーフ!間に合った」


間に合った?


「めっちゃ早く出て行ったから追いかけるのに必死やったわ」


追いかける?私を?何で?


「あっ、俺、こういうものです」


キョトンとしていた私に、男性はそう言いながら名刺を差し出してきた。


こういう時って受け取った方がいいのか?

恐る恐る受け取り、名刺に視線を向けると目の前からハツラツとした声が飛んできた。


「高瀬マコト、29歳、A型、独身です!」

「マコ…ト……同じ名前だ」

「えっ?マコト!?マコトちゃん?やばいな!結婚したら同姓同名なるんちゃう?」


はっ⁉︎結婚⁉︎


そう思いながら慌てて顔を上げたタイミングで、エレベーターが26階に到着し、ゆっくりとドアが開いた。



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