仲良し8人組



消えた存在になってしまっているのは、ボヌール社のせいって事…なんだ。


それって、……明らかに私は何かの事件に巻き込まれてるんだ。


いや、巻き込まれたんじゃなくて、自身で起こしたのかもしれない。



真っ赤な血で染まった自分の手がひなの頭を過る。



私は、……私は何をした?


私は、副作用が発症…した…の?


人を殺したの?


怖い。


……自分が怖い。



そう思っても、ひなの目は続きの文字を追っている。



『ただ、何故3年後という世界に自分がいるのかが分からない。


何か原因になるものがあっただろうにそれが私には思い出せなかった。


そこで、ケイコに手伝ってもらう形で覚えている範囲の記憶を辿っていく事にしたのだ。


徐々に頭の痛みと共に少しづつ思い出す記憶を元に進んでいく。


その結果、私は記憶を全て思い出したのだ。


その瞬間、溶ける様に身体が消えていった感覚に陥ったと思ったら、元の世界。つまり、3年前の世界へと戻っていた。


しかし時間のズレが出たようで、その日体験した事をもう一度する事になった。


未来を変えていいものか?という考えからタイムパラドックスを恐れ、私は記憶と同じ行動をとる事にした。


これがもしかしたら間違えだったのかもしれない。


私がもっと自分の気持ちを優先させておけば……。


悔やまれる』



もう一度やり直す事が出来る。


それは何よりも嬉しい事だ。


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