仲良し8人組
子供の頃に流行った怖い話にあった学校の七不思議とかじゃないから余計に怖い。
そう思っているひなが、真由美の話をビクついて聞いているのを真由美も知っている。
ニヤッと意地悪な笑みを浮かべて、
「そうそう!あっ、でも今回は怖い話じゃなくて、怖い噂の方」
そう言う真由美はひなを怖がらせて面白がっている確信犯だ。
「好きだよね。真由美は」
一気に引き釣った笑いになるひな。
真由美は、それを面白がってフフッと笑い声を漏らした。
「ひなは、苦手だよね」
「苦手って知ってる癖に毎回私に話すんだから」
ぷうっと頬を膨らませてひなが文句を言ったって真由美は何のそのだ。
「それが楽しいんだよね」
「何それ」
結局、真由美の仕入れてきた怖い話をいつもひなが聞く事になるのだ。
「今回のはね。呪われると溶けて消えるっていうゲームがあるんだって!」
「ゲーム?携帯ゲームとかで?呪いのゲームみたいな?」
近頃、そういうゲームの怖い話を真由美から聞いた所だったから、全く新しい訳でもないその話に首を傾げる。
が、真由美までもがひな同様に首を傾げた。
「うーん。詳しくは分からなかったんだけどね、そういうゲームみたいな感じ」
「ふーん。訳分かんないね」
曖昧な答えに、今一信憑性が湧かない。
今回はそんなに怖くないかも……。
そんな風に思ってホッとしたのかひなが一度静かに息をふぅっと吐き出した。