仲良し8人組
「君に与えられた時間は短い。兎に角急いで協力者を探すといい。すまんが、私に分かるのはこれくらいさ。だから、後は君が頑張るしかない」
慌てているかのようにそう言い切ると、ひなの側に来て肩をグイグイと押してくる。
どうやら外に出そうとしているらしい。
その場に立ち上がったものの、
「でも………」
とサトシに向かって口を開くひなとしては、まだここから出たくないのが本音だ。
まだまだ、聞きたい事はいっぱいある。
というか、今話せるのは目の前にいるこの人だけなのだから。
「君と一緒にいるのもそろそろ危ない。だから頑張ってくれ」
「あ、あの……」
サトシがひなを押し出す力は予想以上に強くて、ずるずると出口へと進んでいく。
片足が外に出た所で、
「待ってください!サトさん!まだ聞きたい事が!」
必死にそう叫んだが、サトシはキョロキョロと視線をさ迷わせてひなを見ない。
そして、突き放す様に言葉を放った。
「私にはもう無い」
言葉はハッキリと言っているにも関わらず、何かに怯えている様な雰囲気。
サトさんは、……何かに怯えている?
そういえば、私と一緒にいるのが危ない!って言っていた。
何が危ないのか。何に怯えているのか。
分からないけど、ここに居座っちゃいけないって事は分かる。
もうひなの身体は殆ど外に出てしまっている。