メガネのヒメゴト
刻みつけた跡は消えることなく、やがて果てない夢の続きとなってそこからあふれ続いてゆく。


傷つけば傷つくほどわたしはあなたを欲していることに気がつく。


いつまでもあなたにつながれているような気がする。


その場所にいなくても、いつでもわたしを監視してくれているかのようだ。


それだけで十分だった。


あなたという記憶を吸い取ったこの石を眺めれば、十分だったのに。

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