ミク。
三人が消えて静かになると、何処から出て来たのかも分からない大量の毛虫や毒蛇達が彼等を呼んだ陽菜の周りに次々と集まり、一見不気味な円を造る。

「…‥‥」

信じられないという顔をして、普通では有り得ない目前の光景を漆黒の瞳に映していたユキに向かい、弱々しく、今にも泣き出しそうな声で陽菜が頭を深々と下げて謝罪して来た。

【ごめんなさい!!前嘘ついた…っ、ごめんなさい!私……‥お友達いる‥私、このみんなと前からお友達だった…‥!】

それが、初めて会った時に、「まだ仲良い子いなくて寂しいんだ。春は、誰かお友達いる?」という会話をして、いないという話になったから、それなら、と、仲良くなるつもりと色々とで珠里夜の元に転がり込み、現在に至った事をさらっと思い出したが、別に彼が謝る必要は何処にも無い事を知っていたユキは毛虫や毒蛇を友達だったと云う彼の肩にそっと触れながらお礼を伝えた。

「良いよ。そんな事より……‥ありがとう!」

【っ…‥!?】

「僕のせいでアイツ等…なのに……、ありがとう」

お礼を云われ、たまらず抱き締められ、泣きたいような吐息を耳にしてしまって、陽菜は思った。自分は、どうしてもこの人を守りたい。どうしてもこの人の傍にずっと居て、一緒に同じモノを見て、泣いたり笑ったり、ずっと一緒にしていきたい。と。子供心に夢を見た。だからこそ、大きな声で大告白をする。

【ユキっ!私‥、私を…‥ユキのお嫁にして下さいっ!!!】
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