ミク。
会計を済ませ、一旦外に出てから裏口に周り誰にも見られていない事を厳重に確認しながら元のように陽菜を抱きあげると純白の大きな翼を広げて空高く舞い上がり、人気の無い場所へと移動した。
【…ユキ?】
~…二、三十分後、廃墟アパートが目立つ通りの、昔は小さな公園だったんだろう場所にいくつか設置されたままになっているまだ使えるベンチの一つに座るようにと指示された陽菜は素直に従い、きちんと細い両足を付けて座ってから立ったまま少し険しい顔つきをしているユキを呼んだ。
【一緒に座らないの?】
「煩いっ!!」
しかし、彼はさっきまでの優しくて温厚な笑みを向けてくれた彼では無く、もっと…違う何か?自分では想像すら出来ないような様々な想いに支配され、怒っているような、本当は泣きたいような表情と声音で冷たく叱りつる言い方でこう云ってくる。
「いいから黙って、今から僕が云う事を聞くんだ」
【………、】
自分は、一体、何をしてしまったのか?全く見当のつかない陽菜は不安になって無言で彼を見上げた。
でも、彼は自分を見下ろしてくれているのでは無く、見えない自分の中の何かを見下ろして睨み、それに対して今の態度を取っているのだという事を知ってしまい、陽菜は咄嗟に祈った。…‥嫌わないで!私を…嫌いになったなんて云わないで………お願い!誰でも良いから、ユキが私をキライにならないようにして下さい!!!
【…ユキ?】
~…二、三十分後、廃墟アパートが目立つ通りの、昔は小さな公園だったんだろう場所にいくつか設置されたままになっているまだ使えるベンチの一つに座るようにと指示された陽菜は素直に従い、きちんと細い両足を付けて座ってから立ったまま少し険しい顔つきをしているユキを呼んだ。
【一緒に座らないの?】
「煩いっ!!」
しかし、彼はさっきまでの優しくて温厚な笑みを向けてくれた彼では無く、もっと…違う何か?自分では想像すら出来ないような様々な想いに支配され、怒っているような、本当は泣きたいような表情と声音で冷たく叱りつる言い方でこう云ってくる。
「いいから黙って、今から僕が云う事を聞くんだ」
【………、】
自分は、一体、何をしてしまったのか?全く見当のつかない陽菜は不安になって無言で彼を見上げた。
でも、彼は自分を見下ろしてくれているのでは無く、見えない自分の中の何かを見下ろして睨み、それに対して今の態度を取っているのだという事を知ってしまい、陽菜は咄嗟に祈った。…‥嫌わないで!私を…嫌いになったなんて云わないで………お願い!誰でも良いから、ユキが私をキライにならないようにして下さい!!!