ミク。
《春は現在私が御世話をしている春神様で、男の子です。》

「………………え!?」

冬は驚いた。何せ春神なら本来冬神である自分より先に生まれたハズなのだから、同じくらいに見えるか?少し上くらいに見える見た目だろうと勝手に思っていたからだが、明らかにこの子は背もずっと小さく、何処をどう見ても6~7歳ぐらいは年下そうに見える。しかもかなりの泣き虫っぽい。体力も無さそう。

《春、もぅ泣かないで下さい。男の子は滅多に泣かないモノです。それに、冬はイジワルをしたくて云ったのではありませんよ?》

しかし、なかなか泣き止む気配がしなかったので珠里夜にも余計な面倒を掛けて悪いと思ったらしく、謝るのと泣き止ませるつもりで冬はこう云ってやる。

「ごめんね?可愛いって、こういうのかなって思ったんだよ。…僕‥お前みたいな子も居るって、知らなかったからさ…‥。お前みたいなのは、可愛い。綺麗って表現、凄く合うと思う。だから……………ホントごめんね?お前ならいつか凄く良い男の子になるよ」

その時、だ。有り得ないくらいアメトリン色の澄んだ瞳をキラキラさせて彼は、こう聞いてきた。

【それ本当!?私…私が、良い男の子になれるって、ねぇねぇホントっ!?】
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