ミク。
「どうしたの?」

優しく聞いてみたが返事が無い。冬は、…‥まさか…結局、この子も‥‥‥。と、一瞬うたぐってしまったが、直ぐ様珠里夜に強烈なデコピンを喰らわされ、どやされる。

《何をするんですか!春は激しい人見知りなんです!未だ誰とも遊んだ事が無いのに外デビュー初日から急にあんな事をされたらビックリして緊張してしまいます!!》

「…………」

冬は、なんなんだ!?と心底思う。が、確かに、彼女が云った通りの症状らしく、一人で内向的パニックを起こして頭の中だけでグルグルと慌てふためいて赤面している様子だ。というか本当に女の子じゃないの?と云いたい気持ちになってくる。けれど、だからこそ、面白そぅだし…‥いっか?と気分ものってきて未だ隠れたまんま真っ赤に赤面していて、カタカタと緊張に震えて戸惑っている小さなその子に甘く、優しく話し掛けた。

「春。僕も春と同じ四季神なんだよ?まだ仲良い子いなくて寂しいんだ。春は、誰かお友達いる?」

カタカタと震えたまま顔をひょこっと出すと、両手の人差し指を交差させて大変小さなバツを顔前で作って見せると、またひょこっと隠れてしまったので、つい、自然な笑いがクスクスと込み上げて来る。初めて、他人に対し、もっと関わってみよう。なんて気持ちになれた。
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