ミク。
【だめぇ‥!!】

何が駄目なのか?大声をあげると同時に先刻気を失っている間に珠里夜によって脱がされて近くに置かれていた衣服を探し当てるなりさっと取って、ぎゅうっと音が出そうなくらい前胸あたりに抱かえて小さくて綺麗な形のなで肩をフルフルさせて来た。が、動きが停止したと思った次の瞬間、声をあまり出さないように顔を下向けて泣き出した

【ン…うう……う~‥っ、っ……………】

そこへ夕食の支度が完了したらしい珠里夜がお手製エプロンで洗った手を拭きながら戻って来て春を映すと、まるでいつもの事で、慣れている感じに聞こえる言い方をしながら近づき、縮こまっていた春の事を本当の母親か歳上の姉のように温かく抱き上げる。

《目が覚めて良かったですね?冬も心配してずっと居てくれたんですよ?》

【ふ‥‥っ…うぅ‥‥】

《大丈夫です。冬は緊張と嬉しさで失禁したぐらいで貴方を嫌いになるような子ではありませんから。》

というこの会話に彼が縮こまっていたベッドのヵ所を見てみると、確かにある、おもらしの跡。

《さぁ。御風呂で泡遊びして綺麗になって、夕食済ませたら冬が遊んでくれるそうですから、とっとと入りましょう。》

などなど上手く誘導してバスルームに行ってしまった珠里夜と、こっちを恥ずかしそうにチラっと見ながら涙していた春に、また、自然と笑いが込み上げてきてしまった。

「っクッ‥‥‥っあはは。」
< 67 / 171 >

この作品をシェア

pagetop