ミク。
つまり、誰にも教わっていない。最初から最後まで自分で考え、造った事が分かり、冬はなかなか言葉が出て来なかった。
「なんて云うか、春って」
ハサミもノリも一切使っていない。使用したのは悪まで大中小の折紙だけで、無駄な折りジワなど一つも無い。この子にこんな才能があっただなんて、チリ程も想像出来なかった事だ。しかも造られた動物達は皆生きているように見える。だから、気がついたら言っていた。
「見たまんまじゃ無いんだね。」
白い陶器色の肌に栄える赤い冬用の浴衣にはドット柄にも見える雪だるま達が転がっている。それがずり落ちて来ないように留めているのは彼の黄金の金糸の長い髪と似た色の帯で、前で蝶々結びされている。そして、それを身に纏う彼は本当に幼く、儚気な表情。ただの甘えん坊で何かあったらすぐ泣いてしまうんじゃないか?と思える雰囲気なのに、他人ではなかなか真似する事も出来ないような、こんな特技を持っているなんて…と、大きな興味が沸いてしまう。が、
【…みたまま造らないと……やっぱりダメ?】
明らかに言葉の意味が指す所の受け取り方を間違えている春は泣きそうになり、うるうる揺れるアメトリン色の瞳で見上げて来た。
「はははっ。違う違う、そうじゃない」
【本当…………?…】
「うーんと。春がね、可愛いだけじゃ無くて、凄い事出来る男の子って意味だよ。」
とたん、ぱぁっと女の子のような輪郭の春の白い顔いっぱいに満面の笑みが広がって、お礼を言って来る
【ありがとう。冬…ふゆ、ずっと私と居て下さい】
「なんて云うか、春って」
ハサミもノリも一切使っていない。使用したのは悪まで大中小の折紙だけで、無駄な折りジワなど一つも無い。この子にこんな才能があっただなんて、チリ程も想像出来なかった事だ。しかも造られた動物達は皆生きているように見える。だから、気がついたら言っていた。
「見たまんまじゃ無いんだね。」
白い陶器色の肌に栄える赤い冬用の浴衣にはドット柄にも見える雪だるま達が転がっている。それがずり落ちて来ないように留めているのは彼の黄金の金糸の長い髪と似た色の帯で、前で蝶々結びされている。そして、それを身に纏う彼は本当に幼く、儚気な表情。ただの甘えん坊で何かあったらすぐ泣いてしまうんじゃないか?と思える雰囲気なのに、他人ではなかなか真似する事も出来ないような、こんな特技を持っているなんて…と、大きな興味が沸いてしまう。が、
【…みたまま造らないと……やっぱりダメ?】
明らかに言葉の意味が指す所の受け取り方を間違えている春は泣きそうになり、うるうる揺れるアメトリン色の瞳で見上げて来た。
「はははっ。違う違う、そうじゃない」
【本当…………?…】
「うーんと。春がね、可愛いだけじゃ無くて、凄い事出来る男の子って意味だよ。」
とたん、ぱぁっと女の子のような輪郭の春の白い顔いっぱいに満面の笑みが広がって、お礼を言って来る
【ありがとう。冬…ふゆ、ずっと私と居て下さい】